私はあの日から日の光の差し込まない地下室の中に閉じ込められている あの日私が最後に見たのは、友人の死に顔――――― 解剖
覚えているのは、私たちは学校の帰り近くの公園で 何をする訳でも無くただただ話し込んで楽しくしていて、 其処に黒スーツの男とも女とも付かない数人の人達が来て それから・・・次にハッキリと覚えているのは・・・・・ 全てが終わった後だった。 肩から腹部まで鋭利な刃物で切られ、 まるで肉食のケモノに喰い荒らされたように 内臓(ナカミ)が紅(アカ)と一緒になって 白っぽいアスファルトの上に散らばる。 初めはまるで白に紅(アカ)い花が咲いたようだったけれど、 次第に白の面積が少なくなり、 紅(アカ)に白い花を散らしたようになって、 最後には・・・目の前の地面の全てが赤く濡れていた・・・ 友人の黒い髪の毛はべっとりと 紅(アカ)い液体で濡れ固まって束になり、 眼球はそれ自体がパックリと割れて 何を映すでもなく唯死気を帯びて濁っていた・・・ ・・・・・其処で私の視界は黒く世界から遮断されて、 目が覚めたら光が射す事も無く、 自分の身体も見えないような地下室らしき所だった。 連れてくる時に薬でも使ったんだろうか、頭がくらくらする。   ギィィィ ガチャンっ――― 重々しい音と共に数人の人の気配と息遣いが感じられる。 「・・・だ、れ・・・」 長い事水分を取っていなかったせいだろうか 喉が貼り付いて上手く声が出せない 「・・・・・・・・・」 呼びかけにも答えずに無言で私のほうへ足を進ませて・・・ 腕を捕まれ無理矢理に立たされ、 そして足を動かすようにと無言で指示をされ静かに歩き始める どれくらい歩いただろうか・・・・・ そんな事狂いきっている私の体内時計では分る訳が無い まぁ、何十分か、何時間か・・・・・ もしかしたらそう感じているだけで何分かもしれないけれど・・・ 其れくらいたったころに少しだけ明かりの漏れる部屋の ドアだろう部分を開け、入った。 其処は良くテレビなんかで良く見かける手術室のような部屋で、 長い間暗闇にいた私には眩しすぎた・・・ 目をギュッと瞑りその場をやり過ごす 「その上に寝ていろ」 何も喋ろうとしなかった集団の中の一人が初めて喋ったと思ったら 命令口調で指図をする 『ツマラナイ・・・』それだけしか今の私には思えなかった 集団が『解剖』や『実験』などと言って注射器のような物で 何かを身体に注されても、銀色に光るメスらしきものを 私に近づけてきても臆する事無く私は其れを見続けた・・・ つぅ・・・と私の首を紅(アカ)い液体が流れる 「あ・・・」 私の・・・血・・・? 私の・・・だめ血を流せば死んでしまう・・・死んでは、だめ・・・ 『このまま殺されるのは御免、死んだらこの衝動も消えてしまう』 「(そう、死にたくない・・・私のこの衝動を消したくは無い・・・)」 『消さないためには生きなければならない・・・生きるためには・・・』 「(生きるためには・・・殺さなければ・・・)」 『そう、私を殺そうとするあいつ等を・・・』 『さぁ、目を見開いて・・・この衝動を・・・あいつ等に・・・』 『「殺さなければ・・・」』 呟くと首筋に当てられたメスを片手で奪い取り そのまま目の前に居る誰かを斬り付ける 「ぅああああああああっ・・・」 「五月蝿い・・・」 腹部を思い切り良く斬りつけてやるとそいつは紅(アカ)い血を 零しながら叫び、崩れ落ちる 其れを冷たく一瞥すると首筋を深く切りつけ あっさりとそいつの世界を遮断する 「次の獲物はだぁれ・・・?」 くすくすと笑いながら言うと蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う でもこの狭い室内では其れも無駄で・・・・ 次々と私の手に掛かり倒れてゆく 一人は眼球をくり貫かれ心臓を一突きされ、命を散らしてゆく 一人はズタズタに身体を引き裂かれ、倒れていった 一人はメスをそのまま心臓に残し、首を爪で裂かれた 様々な死に方だったが、 皆、床や壁や手術器具や先に転がっていて最早人とは呼べない たんぱく質の塊に紅(アカ)を撒き散らし段々と紅(アカ)を濃くしてゆく 「そういえば、貴方達は私を解剖し様としていたんだったわよね・・・」 私がそう尋ねれば集団の中で残った唯一の生き残りは ただただ首を縦に振り肯定の意を表す 「そっかぁ・・・じゃあその御礼をしなくちゃあね・・・」 妖しげに笑いながら不意にそいつを床に押し倒すと 新たにメスを取り出し服を裂いてゆく 「じゃあ始めるね・・・」 「っぁぎゃああああああぁぁぁぁっ」 ぐさりと腹にメスを突き刺しそのまま下のほうまで引いていき 蛙の解剖の時のような手順で 進めてゆく。勿論麻酔は無しで・・・ だって間違って量を多く投与しちゃったり 違う物をいれて死んじゃったら解剖の意味が無いから・・・ね・・・ 「えっと確か次は肉を取り出して」 うろ覚えの手順の通りに肉を掻き出してゆく、 グチョグチョという濡れた音と共に 辺りには肉片が散らばるがそれは既に落ちていたモノと混じり 違和感を与えない 変わることといったら周りの死臭と紅(アカ)が更に濃くなった事だけ 「次は心臓・・・あら?もう死んでしまったの?弱いわね、 折角動いている心臓を期待していたのにこれじゃあ気分が台無し・・・ ああ、どうせ死んでいるならもう切り刻んでも良いよね・・・」 呟くとメスを捨て、素手で内臓(ナカミ)を引き裂いていく 血が顔に掛かるが、お構いなしに手を動かしてゆく・・・ 「ふふふっあは、あはははははははははははっ・・・クスクスクス・・・」 可笑しすぎて笑いが止まらない・・・ もう内臓(ナカミ)は形を保っていないし此処はもう用無し・・・ さて、次は何処へ行って何を壊そうかな・・・ *****アトガキ***** ・・・・・なんと言うか駄作ですね、 ていうか意味不明、処女作なんでこんな物だろうと見逃してください 後書き打ってる時点で本文打ってから1週間半くらい経ってますんで 確かこれ思いついたのビデオで蛙の解剖を見てた時だったんですよね なんって安直な・・・・・ (しかもその解剖してた先生はウチの学校の先生) まぁ、・・・・・微妙だよなぁ・・・ FROM:烏夜
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