もしものはなし→しんぱい→てばなす

【もしものはなし リィン】 例えば目が覚めて全部が夢だったら・・・ なんて、何度思ったことか 此処では全てが静かだ。 恐ろしい程の静寂が耳に痛い。 何時もなら何度も聞くリューヴィルの「ご主人」という声も、ミルゥが 騒がしく喋る声も、何も聞えない (けしてどちらも嫌いというわけはないけど) こんな風に静かだとおかしなことばかり考えてしまう。 今此処にあるもの全てが夢であったら 頬を撫ぜる風も直ぐ傍にある湖に溢れんばかりの水も温かな太陽の日 差しも、感じる何もかも夢で、今ごろ温かな布団の中で惰眠を貪っていたら・・・ 「あぁ・・・」 ふと気がつく。 なんて下らない想像だったのだろう。 なんてつまらない考えだったのだろう。 今の私が全てのはずなのに、その全てであるものを否定してしまった。 一度何もかも失ってやっと手に入れたモノだったのに・・・ それでも、温かな日差し、穏やかな水に優しい風 今この瞬間でさえも、何もかも夢であったら・・・ 考えてしまう 「(あぁ、でもそれは・・・)」 『もしも』の話だ。 今の私であるからこその(この現実は変ること無い。) 【しんぱい リューヴィル】 例えば出会わなかったら 今この僕はいないんだろうか・・・ 今日は朝からご主人の姿が見当たらない。 別に珍しい事ではないけれど、そんな日は決まって無理して作った表情 で帰ってきていたから何処となく心配でついつい探ってしまう けれど見つからないのもいつもの事。 本当に隠れ上手だ。 だからこんな日は僕もご主人のように少しの間だけ姿をくらまして心 を落ち着ける 無理した顔を追求しないように。 笑って出迎えられるように。 あぁ、でもあの時あの人と出会わなかったら今僕はこんな風に心配する 事は無かったのだろうか、無理に気を使う事も・・・ 否、それはまるで反対だ。 あの時出会っていなければ笑っていられるはずもない、 こうして心配する『ココロ』など持ち合わせてはなかっただろう だから今こうして心配するのも、何もかも、アノ人のおかげ 「(ねぇ、ご主人?)」 面と向かって御礼なんてしませんけど 僕は何時もついて行きます、貴方の道を。 【てばなす ミルゥ】 独りの時間が長すぎたから 今はもう手放したくない 今日は朝から二人の姿が見えなくて ふと二人と出会う前の独りの寂しさを思い出した 俺のほかに誰も居ない、薄暗い中で歯痒い思いをしていたアノ頃 あいつ等の姿を見かけたときは気がついたら飛び出していて 気がついたら明るかった頃に戻っていて 本当に嬉しかったんだ。 ふと気がつくと置手紙が2枚。 どちらも同じ様な内容で『直ぐ戻る』と言う内容。 ほっと胸をなでおろす自分がいた 溜め息のようなものが漏れる 「(あぁ、良かった・・・)」 長く、永く独りの時間。(慣れるのは早かったけれど) 其処から救い出されたから、 もう手放したくない。 ****アトガキ**** 3333hitキリリク小説、そよぎのはっかさんへささげます! 本当はもうとっくに渡していなきゃ可笑しいんですけどね; スランプ続き+受験ということで; リクエストは『リィンか、月の姫君シリーズでシリアス』だったんですが・・・ 答えられてないし、小説じゃないしetc... 独白×3みたいなのりになりました。 本当は小説を書いてたんですがどうしても気にくわなくてこんな形に 本当に長いことお待たせしたうえこんなんで済みませんが どうぞ受け取ってやってください。 2006/03/12
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